「コンサルタント」とはクライアントの困りごとを“伴に”解決する仕事

「コンサルタント」と聞いてどのような仕事をイメージしますか?「経営戦略の提案をする仕事」「リストラクチャリングをする」「難しい/激務」というような印象をお持ちの方も少なくないと思います。そこで、今回はプロジェクトの実例を基に、「コンサルタントの仕事」についてご紹介します。

プロジェクト概要

【概要】
某メーカーのSCM領域業務改善プロジェクト。
*SCM…製品の調達から最終消費者に届くまでの流れを総合的に俯瞰し、プロセス全体の効率化・最適化を目指す手法のこと。
【担当領域】
製品の発注計画、発注、納品、在庫管理の業務改善。
【課題】(一例)
・余剰発注が多く、製品の保管倉庫に在庫が溜まり、在庫保管費用がかかる。
・サプライヤの誤納品が多い。
・倉庫にある実際の製品数とシステム上の在庫数に差異が生じる。

コンサルタントはこのような課題を解決するために、現状を整理・分析し、問題点を洗い出し、改善案を提案し、クライアントと伴に改善案を実行します。

業務改善方法

  • Step1 現状業務の把握

まず現状業務の流れを把握するために、業務の流れを図式化します。今回の例では、「発注計画→発注→納品→支払い」です。
全体のおおまかな流れが把握し、それぞれの業務の詳細を整理します。そのために業務関係者にヒアリングを行い、業務の内容や流れを可視化できるような「業務フロー」と呼ばれる図を作成します。情報を統合することで、業務の全体像を把握することが出来ます。

  • Step2 課題の分析、改善案の提案

業務関係者にヒアリングした情報や、作成した業務フローを基に現状業務の課題を分析します。分析の結果、「担当業務量が増加し、人的ミスが発生しやすい状況」が課題であることが判明しました。課題解決のため、以下の改善案を提案しました。

  • 承認プロセスの簡素化
  • 業務の自動化(定型的なメールの返信を自動化する等)
  • 管理業務の統合(点在している情報を一か所に纏める。二重管理の廃止)
  • Step3 改善案の実行

最後に改善案を顧客と伴に実行します。通常、コンサルタントは、改善案の提案までを責任範囲とすることが多いですが、
Arinosの場合は、”実行”までを確実に行います。例えばシステム導入の場合、システム導入だけでなく、UAT(ユーザー受け入れテスト)、マニュアル作成、導入後の結果検証等、最後まで丁寧に実行していきます。

Arinosのコンサルタントが考えること。

「コンサルタント」関連の書籍の中には、「ロジック」や「フレームワーク」など様々な課題解決手法が示されています。確かに、これらの手法は、プロジェクトを進めるうえでは非常に重要です。しかし、顧客の気持ちや状況を考慮せず、こちらが理想的だと考える業務の形を押し付けることに意味はあるでしょうか。顧客にとって、効率が良いことだけが全てでしょうか。経営者の想いだけでなく、そこで働く人達、関係者そして、エンドクライアントのことを考え、“思いやり”、”寄り添う”ことこそ真に重要なことだと考えています。

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