Case

2025-11-13

国内最大手事務機メーカーの全国プロジェクトで学んだ「3つの力」

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プロジェクト概要

  • クライアント:国内最大手の事務機メーカー(F社)
  • 案件内容:全国の生命保険会社拠点における機器の最適配置・導入・運用体制構築
  • 期間:約1年
  • Arinosの役割:全体設計から現場オペレーションまで一気通貫で推進
  • 規模:全国展開、複数ステークホルダーを巻き込む大規模BPR(ビジネスプロセス再設計)案件

直面した課題

  • ステークホルダーが多く、意思決定が分散しやすい
  • PMが次々と離任するほど負荷の高いプロジェクト
  • 膨大な現状データと現場調整を短期間で処理する必要
  • 社員20名以下の創業期で、人手もリソースも限られていた

実行したアプローチ

  • 自ら現場に入り、全工程を一人で設計開始
    • 現状整理を最速で実施(図面・利用実績を“絵”で可視化)
    • 会議体・合意形成・導入調整まで「段取り」を先に構築
  • 膨大な物量を“型”で処理
    • 会議記録・TODO・意思決定のログを標準化
    • 出たとこ勝負ではなく、再現可能なオペレーションフレームを構築
  • ステークホルダー調整を科学化
    • 「言った・言わない」をゼロにする議事録文化を導入
    • 不明点・未決事項をタスク化して可視化
  • 体制構築とチームマインド形成
    • 後半は社内メンバーが参入し、価値観を共有して加速
    • 「できないと言うな、やってみる」文化を醸成

学んだ3つの力

  1. 段取り力
    議論を整理し、全員が同じ認識で動ける状態をつくる。
    → プロジェクト炎上の防止は「才能」ではなく「設計力」。
  2. キャッチアップ力
    知らないことを言い訳にせず、毎日テーマを決めて吸収。
    → 「走りながら学ぶ」が最速のインテリジェンス。
  3. 忍耐力
    最後の一本が通るまで帰らない。延長戦も辞さない。
    → 「しつこさ」が信頼を生み、案件の横展開を呼ぶ。

成果とインパクト

  • 全国規模の導入計画を予定通り完遂
  • クライアントから高い評価を受け、後続案件に拡大
  • Arinosに「再現性ある型」を残し、若手教育にも応用
  • 創業期のArinosにとって、組織的な“成功体験”の原点に

メッセージ

「才能がなくても、時間でカバーできる。
段取り・キャッチアップ・忍耐──この3つの力は誰でも鍛えられる。」